読唇術で中国の清華大学に合格した女性 「中国を感動させた」年度人物に
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【3月12日 CGTN Japanese】中国中部湖南省(Hunan)出身の江夢南(Jiang Mengnan)さんは生後6カ月の時に薬の誤用が原因で聴力を失いましたが、両親の協力で読唇術を通して「聞く」ことと「話す」ことができるようになり、たゆまぬ努力を経て中国の名門大学・清華大学の博士課程に進学しました。
「聞こえないからといって、自分を弱者とは思わない。自分が人より劣っているとは思わない」と江さんは言いました。江さんは2021年の「中国を感動させた」年度人物に選ばれました。
江さんは1992年に湖南省郴州市(Chenzhou)にあるヤオ族(中国の55の少数民族の一つ)の町に生まれました。両親が付けた「夢南」という名は「夢の中にある江南(揚子江下流域の水郷)」という言葉が出どころです。江さんは生後6カ月の時、肺炎を患いましたが、薬を誤用したため、極重度の神経性難聴と診断されました。両親は諦めず、娘に話すことを教えると決意しました。「話す」とは、手話ではなく、読唇術を使っての会話です。
両親は娘に自分の喉を触らせ、声帯の振動を感じさせ、娘を抱いて鏡の前に座り、話す時の口の形の観察、発声のまねをさせました。江さんは、読唇術を身に付けたことは、両親からの最高の贈り物だと言いました。
学校に入ったら、江さんは教室の前列に座り、先生の口の形を見ることによって、授業を受けます。人の数倍の努力が実り、江さんの成績はいつも上位で、2018年に清華大学の生命科学学院の博士課程に進学しました。
江さんは、「『聞こえないことは事実なのだから、天を恨み人をとがめるより、自分で乗り越えよう』と両親はいつもそう教えてくれた。私は自分を弱者として特別に扱ってもらいたくない。聞こえないからといって、私に対する要求を低くしてはいけない」と言っています。
日常生活の中の江さんは美に憧れ、化粧が好きで、同じ宿舎に住む女子学生たちのためにファッションについてアドバイスすることが好きなようです。江さんはまた、ジムによく通うので、「夢南」という名前の中国語での発音が似ている「猛男(勇ましい男)」というあだ名まで付けられました。
順調にいけば、江さんは今年末に博士号を取得して卒業します。将来について、江さんは「もし私が何かをして、他人の苦しみを取り除くことができれば、それはとても意義のあることだ」と医学への抱負を語りました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News