【3月5日 AFP】(更新)ウクライナの港湾都市マリウポリ(Mariupol)の市長は5日、同市がロシア軍に数日間にわたる「無慈悲な」攻撃を受けて「封鎖状態にある」とし、物資を輸送するルートの確保を求めた。

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 アゾフ海(Sea of Azov)に面する人口約45万人のマリウポリはロシア軍に砲撃され、真冬に水も電気も断たれている。

 バディム・ボイチェンコ(Vadym Boichenko)市長はメッセージアプリのテレグラム(Telegram)で、「今は人道上の問題を解決し、封鎖を解くためにあらゆる手だてを探っている」として、「優先課題は停戦を実現させ、重要なインフラを復旧し、人道回廊を設置して食料と医薬品を市内に入れることだ」と述べた。

 ボイチェンコ氏は、「私たちの故郷とおよそ50万人の市民は5日間にわたって無慈悲な攻撃を受けている」と述べ、市民に抵抗を続けるよう呼び掛けた。

 ロシア軍はマリウポリを制圧すれば、クリミア(Crimea)半島からの部隊とドンバス(Donbas)地方からの部隊を合流させることができ、戦略的に優位に立つ。クリミア半島からの部隊は既に要衝のベルジャンスク(Berdyansk)とヘルソン(Kherson)を制圧した。(c)AFP