【3月5日 AFP】ロシアの通信規制当局は4日、大手SNSフェイスブック(Facebook)の国内での閲覧を禁止すると発表した。

 連邦通信・情報技術・マスコミ監督庁(ロスコムナゾール、Roskomnadzor)は、フェイスブックが2020年10月以降、ロシア政府系メディアのアカウントを制限する「差別」行為26件に及んだと指摘。ロシア国民の権利と自由を侵害していると非難した。

 モスクワに駐在するAFP記者は、フェイスブックが閲覧不能になっていることを確認。一方、フェイスブックと同じ米IT大手メタ(Meta)傘下のSNSであるインスタグラム(Instagram)は今も利用が可能となっている。

 ロシアは、先週のウクライナ侵攻開始以来、国内の独立系メディアや活動家に対する前例のない締め付けを続けている。国内の主要リベラル系メディアは、ここ数日で相次いで閉鎖。4日には、ウクライナ侵攻に関する「フェイクニュース」を掲載したメディア関係者に長期の禁錮刑を科す新法が成立し、国内メディアはウクライナ報道自粛を強いられた。(c)AFP