【3月5日 AFP】ウクライナのドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相は4日、同国に侵攻したロシア軍の兵士が女性に対し性的暴行をはたらいていると非難し、ロシアによる侵略行為を罰する特別法廷の設置を支持すると表明した。

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 クレバ外相は、英ロンドンの王立国際問題研究所(チャタムハウス、Chatham House)で開かれたイベントで、「残念ながら、ロシア兵がウクライナの都市で女性をレイプする事例が数多くある」と指摘。詳細は明らかにしなかったが、英国のゴードン・ブラウン(Gordon Brown)元首相や国際法専門家らが呼び掛けている特別法廷の設置を支持するとした。

 ブラウン氏や元裁判官、法律専門家ら約40人は2日に出した共同声明で、特別法廷の設置を訴えていた。ロシアのウクライナ侵攻をめぐっては、国際刑事裁判所(ICC)がロシアによる戦争犯罪の疑いについて捜査を開始。ウクライナはさらに、国家間の紛争について裁判を行える唯一の機関である国際司法裁判所(ICJ)にもロシアを提訴している。(c)AFP/Charles ONIANS