【3月4日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)がウクライナ侵攻を理由にロシア選手の除外を国際競技連盟に勧告したことについて、国際柔道連盟(IJF)は2日、「正当性がない」と批判し、大会参加を認める立場を示した。

 IJFは「スポーツ大会やスポーツそのものが平和と世界の結束を促進することから、国際大会に出場するアスリートたちも、平和と国際的な結束を促進するものと考える」と述べ、「これに基づき、ロシア選手全員に制裁を科す世界の決定は(中略)正当性があるとは考えられない」と主張。

 さらに「現在起きている出来事に関し、アスリートたちをとがめることはできない」とした上で、「IJFの旗、ロゴ、連盟歌の下でのみ、ロシア人選手に連盟主催大会に参加する機会を与える」と表明した。

 ロシアとベラルーシの選手をめぐっては、フィギュアスケートや陸上など多くの競技が出場を禁止。水泳やテニスは同調しなかったが、IJFもロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の名誉会長職を停止したほか、5月20日から22日に同国カザン(Kazan)予定されていたグランドスラム(Judo Kazan Grand Slam 2022)を中止していた。(c)AFP