【3月2日 AFP】米国防総省の高官は1日、ウクライナの首都キエフに向かうロシア軍部隊の進軍速度が鈍っていると明らかにした。

 ウクライナ軍による抵抗、燃料や食料の不足、部隊の立て直し、作戦の見直しなどが原因とみられるという。

 ウクライナ軍の徹底抗戦により、ロシア軍は制空権も確保できず、北東部にある第2の都市ハリコフ(Kharkiv)も掌握できていない。しかし南部では、クリミア(Crimea)半島からの部隊と東部のロシア国境からの部隊を糾合し、港湾都市マリウポリ(Mariupol)を包囲している。

 ロシア軍はウクライナ国境周辺に集結させた部隊15万人の約80%を投入したが、多くのロシア兵は徴兵されており、士気の低下もみられるという。全員が訓練を終えているわけではなく、知らずに戦地に送られた兵士もいるという。(c)AFP