【3月2日 AFP】米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は1日、スイス・ジュネーブの国連人権理事会(UN Human Rights Council)でビデオ演説し、ウクライナに侵攻したロシアが同理事会の加盟国であり続けるべきかに疑問を呈した。

 ブリンケン氏は「恐ろしい人権侵害を行い、甚大な人道的苦痛を引き起こしながら、他の国連(UN)加盟国を乗っ取ろうとする国連加盟国が、このまま人権理事会にとどまることを許されるべきかというのは、正当な疑問だ」と述べた。

 同理事会では、ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相のビデオメッセージが流されると、多数の外交官が抗議の意を込めて一斉に退席する一幕もあった。この直前に同じ施設で開かれた国連軍縮会議(UN Conference on Disarmament)でも、ラブロフ氏のビデオ演説に対する一斉退席が行われていた。

 ラブロフ氏は当初、両会議に出席し演説する予定だったが、欧州連合(EU)の対ロ制裁に反発し、直前に訪問を取りやめた。(c)AFP