【3月1日 AFP】国際ハッカー集団「アノニマス(Anonymous)」は2月28日、ロシアのウクライナ侵攻に抗議し、政府寄りのロシアメディアのウェブサイトにサイバー攻撃を行ったと発表した。

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 標的となったのは国営のタス通信(TASS)とロシア通信(RIA)、日刊紙コメルサント(Kommersant)とイズベスチヤ(Izvestiya)、雑誌フォーブスロシア(Forbes Russia)の各サイト。

 フォーブスロシアのサイトには「ロシアを憂慮するジャーナリスト」の署名入りで「(ロシア)国民の生活は数年のうちに北朝鮮のようになるだろう。(ウクライナ侵攻は)何か国民の利益になるのか? (ウラジーミル)プーチン(Vladimir Putin大統領)が歴史書をつくるために(戦うのか)? これは私たちの戦争ではない、終わらせよう!」とのメッセージがロシア語で掲載された。

 アノニマスはツイッター(Twitter)で、先週末にはロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)と国防省、議会下院のサイトにサイバー攻撃を行ったとしている。

 世界のインターネット接続状況を監視する英団体ネットブロックス(NetBlocks)の2月26日の報告によると、ロシアでは主要通信事業者のサイトも接続しにくい状態となった。

 ウクライナのミハイロ・フョードロフ(Mykhailo Fedorov)副首相兼デジタル転換相は同日、「IT軍を創設する」として、IT人材を必要としていると語っていた。(c)AFP