【3月1日 AFP】ワールドラグビー(World Rugby)は28日、ロシアによるウクライナ侵攻に対する「完全かつ即時」の制裁として、「当面の間」すべての国際大会でロシアとベラルーシの出場を停止すると発表した。

 ワールドラグビーへの加盟資格も無期限で停止となったロシアは、来年に予定されているW杯フランス大会(Rugby World Cup 2023)出場の可能性をわずかに残していたが、その望みは絶たれることになった。

 ワールドラグビーは発表文の中で「ウクライナに対するロシアの攻撃的侵攻と、ベラルーシによるこの行動の促進を改めて非難する」と強い言葉を用いた。

「ワールドラグビーの執行委員会は本日、ラグビーファミリーを守り、国際オリンピック委員会(IOC)からの勧告に従ってこの対立に強硬姿勢を取るために、即時の追加措置を講じることを決定した」

 ロシアはW杯フランス大会の欧州予選を戦っているが、3試合を残して5位に沈んでいる。同予選では上位2チームが自動的に本大会に出場する。

 2月27日に予定されていた首位ジョージアとの一戦がすでに延期となっていたロシアだが、これで3月のオランダ戦とポルトガル戦を含めて試合は開催されなくなった。今後の予選がどうなるかについて、ワールドラグビーは明かしていない。

 ロシアは2011年のニュージーランド大会(Rugby World Cup 2011)と2019年の日本大会(Rugby World Cup 2019)に出場したが、どちらの大会でも白星を挙げることはできなかった。(c)AFP