【3月1日 Xinhua News】中国ゲーム大手の網易(ネットイース、NetEase)は2月24日、2021年第4四半期(10~12月)と通期の決算を発表した。財務報告によると、21年第4四半期の純売上高は前年同期比23・3%増の244億元(1元=約18円)、通年では前年比18・9%増の876億元だった。非米国会計基準(Non-GAAP)ベースでは、21年第4四半期の純利益が前年同期の約4倍の66億元、通年では前年比39・7%増の198億元となった。

 21年、同社のオンラインゲーム部門「網易遊戯(ネットイースゲームズ)」は、自社開発の「中国風」ゲームを多数リリースし、世界中のユーザーから高い評価を得た。現在、網易遊戯のユーザーは200以上の国と地域をカバーしている。財務報告によると、網易遊戯の21年第4四半期の純売上高は前年同期比29・8%増の174億元、通年では前年比15・0%増の628億元だった。

 同社の音楽プラットフォーム「網易雲音楽(ネットイース・クラウド・ミュージック)」の21年第4四半期の純売上高は前年同期比23・9%増の19億元、通年では前年比42・9%増の70億元だった。純売上高の増加とコスト管理の改善が奏功し、網易雲音楽の粗利益率は3四半期連続でプラスとなり、第4四半期には4・1%に上昇した。21年の粗利益率は2・0%だった。このほか、網易傘下で教育事業を手掛ける「網易有道」も、第4四半期に初の黒字化を達成した。

 網易の丁磊(Ding Lei)最高経営責任者(CEO)は、21年は中国のデジタル文化経済の発展促進に焦点を当て、中国の文化的シンボルを世界に届けてきたと説明。ゲームや音楽、教育、消費、メディアなどの事業分野を中心に、デジタル文化の世界展開を加速させ、良質なデジタル文化製品を海外200以上の国と地域に輸出し、「中国風」文化の影響力を拡大させたとの見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News