【2月28日 AFP】ウクライナの首都キエフ近郊で、世界最大の航空機「アントノフAN225ムリーヤ」がロシア軍によって破壊された。ウクライナの国営軍需企業ウクロボロンプロム(Ukroboronprom)が27日、明らかにした。

 同社は、キエフ郊外のアントノフ(Antonov)空港に駐機されていた、ウクライナの航空部門を代表する航空機「AN225ムリーヤ」が破壊されたと発表した。「ムリーヤ(Mriya)」はウクライナ語で「夢」を意味する。

 AN225は全長84メートルで、最大250トンの貨物を積載できる。最高時速は850キロ。ドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相は27日、ツイッター(Twitter)に「AN225ムリーヤは世界最大の航空機だった」と投稿した。

 クレバ外相は「ロシア軍は『ムリーヤ』を破壊したが、強く、自由な欧州の民主主義国家になるというわれわれの夢は決して壊せない。ウクライナは打ち勝つ!」とつづった。

 ウクロボロンプロムはAN225の修復について、費用は30億ドル(約3500億円)超、期間は5年以上を要すると推定している。(c)AFP