【2月26日 AFP】ロシアによるウクライナ侵攻を受け、スポーツ界にも深刻な影響が出ている。25日、欧州サッカー連盟(UEFA)は欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)決勝のロシア開催を取りやめ、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)はロシアGP(Russian Grand Prix 2022)を中止した。

 ロシアによる軍事侵攻を受け、各競技団体は24日にも非難の声を上げていたが、この日は実際の行動に移した。

 UEFAがまず先陣を切り、5月28日にロシア・サンクトペテルブルク(St. Petersburg)のガスプロム・アリーナ(Gazprom Arena)で予定されていチャンピオンズリーグ決勝について、仏パリ近郊のスタッド・ド・フランス(Stade de France)で行うことを決めた。

 UEFAの決断に対し、ロシア政府は「残念だ」と述べた。

 欧州サッカー界が動いた数時間後には、F1が9月25日に決勝が組まれていたロシアGPを中止した。また国際スキー連盟(FIS)も、ロシアで予定されていた今季残りのW杯をすべて中止するか、開催地を変更すると発表した。

 国際オリンピック委員会(IOC)は、ロシアのウクライナ侵攻は「五輪休戦」違反であると非難しており、国際パラリンピック委員会(IPC)も同調している。

 IOCはこの日、すべての国際競技連盟に対して、ロシアおよびベラルーシで予定されている大会の中止を求め、「アスリートの安心と安全を最優先にすべきだ」と呼びかけた。大会における両国の国旗掲揚についても禁止を求めた。(c)AFP/Pirate IRWIN