【2月25日 CNS】中国では春節(旧正月、Lunar New Year、今年は2月1日)を控えた時期、干支(えと)の寅年(中国では虎年)にちなんだ年越し用品の売れ行きが急上昇した。

 オンラインの年越し用品購入で購買力が1位だった中国南部・広東省(Guangdong)では、寅年にちなんだ「対聯(赤い紙に対句を書いて門の両脇などに飾るもの)」、幸福を願う「福」、ちょうちんの飾り、紅包(お年玉)袋の購入が目立った。広州(Guangzhou)地域では春節前の2週間、年糕(正月用のおもち)の売り上げが599%増、紅包袋が534%増となった。春節に飾る赤いちょうちんの売り上げは約20倍に達した。

 中国ではエコロジーの意識が高まっており、新しい消費トレンドにつながっている。商務省によると、年越し用品セール期間中、エコバッグの売り上げは前年同期比44.6%増、エコ食器が22.0%増となった。健康重視のライフスタイルも浸透し、有機野菜は187.3%増、有機ミルクは38.8%、ハチミツ類産品は45.3%増となった。

 今年は新型コロナウイルス感染症の対策で、春節連休に長距離移動をしない「その場で年越し」が呼びかけられた。帰省を控えた若者が家族のためにオンラインで年越し用品を購入する「親孝行注文」が急増。生活サービス大手の美団(Meituan)のプラットフォームでは月間注文数が全国で350万件を超え、その中でも広州地区は80万件を超えた。(c)CNS-広州日報/JCM/AFPBB News