【2月25日 AFP】ラグビー元ニュージーランド代表で「インガ・ザ・ウインガー」の愛称で親しまれたバアイガ・ツイガマラ(Va'aiga Tuigamala)氏が、52歳で死去した。古巣であるイングランドのラグビーリーグ(13人制)クラブ、ウィガン・ウォリアーズ(Wigan Warriors)が24日、明らかにした。

 ツイガマラ氏はラグビーユニオン(15人制)と13人制の両方で活躍した選手で、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)や生まれ故郷であるサモア代表でプレー。ウィガンが1990年代に国内リーグを席巻した際にはチームの中心的役割を担った。

 オールブラックスは、ツイガマラ氏についてチームの「アイコンであり刺激である」と述べた。さらに「他の選手が夢に描くことをピッチ内外で成し遂げた史上最高の選手の一人」とし、「オールブラックスの背番号900、あなたは決して忘れ去られることはない」と追悼した。

 ツイガマラ氏は計19キャップを記録したオールブラックスで1991年のW杯(Rugby World Cup)に出場した後、サモアに代表を変更。サモア代表としては15人制で計23キャップ、13人制で計2キャップを記録。15人制では1999年のW杯、13人制では1995年のW杯に出場した。

 死因については明らかにされていないが、ツイガマラ氏は昨年、糖尿病や肥満などの健康問題に言及していた。(c)AFP