【3月2日 AFP】ミラノ・ファッションウィーク(Milan Fashion Week)が2月22~28日、イタリア・ミラノで開催され、各ブランドが2022年秋冬コレクションを披露した。今年は、新型コロナウイルス流行による限定開催からの復活が期待されたが、開催2日目にロシアによるウクライナ侵攻が起き、新たな世界危機が影を落とした。

 それでも会場にはモデルやパパラッチの姿が戻り、パーティームードで華やいだ。「フェンディ(Fendi)」や「ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)」、「グッチ(Gucci)」などの有名ブランドは対面式のショーを開催。伊高級スポーツ車メーカーの「フェラーリ(Ferrari)」もランウェーデビューを果たした。

 ロシアのウクライナ侵攻が明らかになった24日には、「エンポリオ アルマーニ(Emporio Armani)」、「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela)」、「プラダ(Prada)」、「モスキーノ(Moschino)」などのコレクションが登場したが、モデルやスタイリスト、撮影スタッフの間からもウクライナ情勢を懸念する声が聞かれた。

 6日間にわたるショーを最も明確に表現していたのは、モスキーノのデザイナー、ジェレミー・スコット(Jeremy Scott)氏が黒のミニドレスにあしらったメッセージ「Gilt without Guilt(罪悪感のない豪華さ)」かもしれない。「楽しめるうちにパーティーをしよう」と。(c)AFP