【2月24日 AFP】米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド(Linda Thomas-Greenfield)国連大使は23日、ニューヨークで開かれた国連総会(UN General Assembly)で、ロシアがウクライナに侵攻すれば500万人の避難民が発生する可能性があると指摘した。

 トーマスグリーンフィールド氏は「ロシアがこの方向に進み続ければ、われわれの推計では、世界が現在直面している中でも最大級の難民危機が新たに起きる可能性がある」と述べた。

 ウクライナは、ロシアによる「侵略」の恐れを受けた措置として、ロシアに住む約300万人の国民に国外退去を勧告。国家非常事態の宣言に向けた準備を進めている。

 アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長は国連総会で、「世界は危機の瞬間に直面している」と警告。「ウクライナの紛争が拡大すれば、世界が長年経験したことがない規模の深刻な難局が訪れる」と述べた。

 ウクライナのドミトロ・クレバ(Dmytro Kuleba)外相も、大規模な戦争が始まれば「現在の世界秩序は終わりを迎える」と述べ、ロシアの行動を「国際法の中核的原則」への攻撃とし、ロシアに責任を負わせるよう国連に呼びかけた。(c)AFP