「ウクライナの主権侵害」と対ロ非難 国連事務総長
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【2月23日 AFP】国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は22日、ロシアがウクライナ東部の親ロシア派支配地域の独立を承認したことについて「ウクライナの領土保全と主権の侵害」に当たると非難した。
さらに「国連憲章(UN Charter)の原則は一品料理の集まりではない。加盟国はすべてを受け入れ、一体として適用しなければならない」として、ロシアに完全順守を求めた。
ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が「平和維持」名目で同地域に軍部隊の派遣を検討していることについては、「平和維持の概念を曲解している」「ある国の軍部隊が同意なく他国の領土に入る場合、公明正大な平和維持部隊とは言えない」と指摘。また、同地域におけるウクライナ政府軍と親ロシア派武装勢力との紛争に関して、即時停戦と対話への復帰を呼び掛けた。
米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官は22日、ロシアがウクライナ侵攻を開始したとして、スイス・ジュネーブで26日に予定されていたロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相との会談を中止すると発表した。(c)AFP