■コロナ下の五輪の「面白いエピソード」

 アイスホッケー女子1次リーグのROC対カナダ戦では、毎日のPCR検査の結果が試合開始までに届かなかったため、選手たちが医療用マスクを着けて試合に臨むという、コロナ下の五輪ならではの奇妙な光景が繰り広げられた。

 試合中に検査結果が届き、陰性だと分かったため、ROCの選手は第3ピリオドからマスクを外したが、カナダのメンバーは最後までマスクを着け続けることを選んだ。

 カナダのナタリー・スプーナー(Natalie Spooner)は「長い目で見れば面白いエピソードになるかもしれない。コロナ下で五輪に参加して、マスクまでして試合に出たと語れるのだから」と話した。

■二つの金メダルを獲得した警察官

 アルペンスキー男子のヨハネス・シュトロルツ(Johannes Strolz、オーストリア)は、代表メンバーに落選したところから逆襲し、親子2代で複合の五輪金メダルを獲得した。

 シュトロルツは一時期、成績不振のため競争の厳しいオーストリア代表メンバーから外され、自費でW杯に参戦していたことがあり、その間は交通警察として働いた。

 それでもシュトロルツはそこから奮起し、北京五輪の複合では前半の滑降で4位に入ると、後半の回転でトップタイムをマーク。1988年カルガリー大会のこの種目で金メダルを獲得した父親のフーベルト(Hubert Strolz)氏に肩を並べた。最終的には金二つ、銀一つのメダルを獲得して大会を終えた。(c)AFP/Peter STEBBINGS