【2月18日 AFP】アフガニスタン・ザブール(Zabul)州の村で、5歳の男児が井戸に転落し、3日間にわたる救助活動の末に助け出されたものの、直後に死亡した。当局者が18日、明らかにした。

 亡くなったハイダルくんは15日、首都カブールの南西約400キロに位置する村で掘削中の井戸に転落した。

 イスラム主義組織タリバン(Taliban)の暫定政権高官はツイッター(Twitter)に、「深い悲しみとともに、幼いハイダルとは永遠の別れとなった」と投稿した。

 州警察の報道官はAFPに対し、「救助後、数分間は息をしていた。医療チームは酸素を与えた」ものの、「チームがヘリに運ぼうとした際に息を引き取った」と語った。

 祖父のハジ・アブドルハディ(Haji Abdul Hadi)さん(50)はAFPに、ハイダルくんは干ばつにあえぐ村で新しい井戸を掘っていた大人たちを「お手伝い」しようとして、穴に落ちたと話した。

 当局者によると、ハイダルくんは、深さ25メートルの井戸の底に転落した後、ロープで地上から約10メートルまで引きあげられたものの、そこで引っ掛かった。17日にソーシャルメディアに投稿された動画には、井戸の中でハイダルくんが腕や上半身を動かす様子が映っていた。

 北アフリカのモロッコでも、約2週間前に5歳の男児が井戸に転落して救出活動が続けられたものの死亡し、世界に大きく伝えられた。(c)AFP