【2月18日 AFP】レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が物議を醸す形で年間タイトルを獲得した21F1最終第22戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2021)の運営をめぐり、国際自動車連盟(FIA)のマイケル・マシ(Michael Masi)氏が17日、F1のレースディレクターを解任された。

 同GPでは、フェルスタッペンが最終周にメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)を抜き去り、F1史上最多となる8回目の総合優勝を阻止したが、マシ氏はこの結果につながった一連の流れをめぐり激しい批判を浴びていた。

 FIAのモハメド・ビン・スレイエム(Mohammed Ben Sulayem)会長は発表文の中で「チャーリー・ホワイティング(Charlie Whiting)氏の後を引き継ぎ、F1のレースディレクターという非常に困難な仕事を3年間やり遂げてきたマイケル・マシ氏にはFIA内で新たなポジションを提示する」と述べた。

 レースディレクターの重圧を軽減する措置を導入することも発表され、「レースディレクターの意思決定プロセスを補助するべく、バーチャルレースコントロールルームが新設される。サッカーのビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のようなものだ」と説明された。

 また、レースディレクターとのコミュニケーション方法も今後は変更される予定で、「レースディレクターが重圧から保護されて落ち着いて判断を下せるように、現在テレビで生中継されているレース中の直接の無線通信は撤廃する」という。

 さらに、セーフティーカー出動中のアンラップに関しても、見直しを図ると発表された。(c)AFP