2年間不明の6歳少女、祖父宅の隠し部屋で発見 米
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【2月17日 AFP】米国で2年以上にわたり行方不明になっていた6歳の少女が、ニューヨーク州にある祖父宅の「暗く湿った」隠し部屋で見つかった。警察が16日、発表した。
発見されたのは、2019年に行方不明になっていたペイズリー・シュルティス(Paislee Shultis)ちゃん。捜査関係者は当初から、親権を失った実の両親が連れ去った疑いがあるとみていた。
ペイズリーちゃんが、最後に目撃された場所から240キロ以上離れた「秘密の場所」に捕らわれているとする情報提供を受け、警察はニューヨーク州スペンサー(Spencer)にある祖父宅の捜索令状を取った。
警察は、「民家の捜索を始めて1時間余りで、地下室へと続く階段の下にある部屋に隠された少女を見つけた」と発表。階段の踏み板を外すと、暗く湿った空間に隠れているペイズリーちゃんと実の母親が見つかったという。
現地警察がCNNに語ったところによると、捜査関係者は過去2年間に10回近くこの祖父宅を訪問。住人は皆、実の父親を含めて、少女の所在は見当もつかないとうそをつき続けていた。
地元メディアCBS2は、ペイズリーちゃんの健康状態は良好で、虐待の痕跡はないと報じている。保護されたペイズリーちゃんが警官に買ってほしいと希望した物は、マクドナルド(McDonald's)のハッピーセットだったという。
ペイズリーちゃんの実の両親はすでに、子どもを危険にさらし、他者が持つ親権を侵害した罪で訴追されている。また、隠し部屋のある家の所有者である祖父も訴追された。(c)AFP