【2月17日 AFP】ロシア政府当局者らは16日、同国がウクライナ侵攻を同日開始する可能性があると伝えた欧米メディアをやゆした。

 一部メディアは情報機関の見方として、侵攻が16日早朝に始まる可能性があると報道。ウクライナは同日を「団結の日」とすると宣言していた。

 結局、「侵攻」はなく偽情報となった形だが、ロシア外務省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)報道官はSNSに、米英での報道について「できることなら今年のわれわれの侵攻予定表を報じてもらいたいものだ。(それに基づいて)休暇の計画を立てたい」と投稿。15日夜に米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官と会談したセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は、侵攻日をめぐる報道を受け政府関係者は「非常に困惑している」と述べた。

 テレビのリアリティー番組への出演で知られ、大統領選に立候補したこともあるクセニア・サプチャク(Ksenia Sobchak)氏は、欧米の「ヒステリー」のおかげで逆にウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が「大人」に見えたと指摘。「ロシアにとってまたとないPRになった」とSNSに投稿した。(c)AFP