【2月15日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は14日、ブラジルとアルゼンチンに対し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のプロトコル違反があったとして中止になった昨年9月の2022年W杯カタール大会(2022 World Cup)南米予選の再戦を行うよう指示した。

 ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)のアレーナ・デ・サンパウロ(Arena de Sao Paulo)で昨年9月5日に行われた、南米の雄同士の一戦は、ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)の職員がキックオフから7分後にピッチに乱入し、両チームのスタッフと選手が入り乱れる異様な光景が広がる中で中断した。

 FIFAは「さまざまな事実に基づく要素を徹底的に調査した結果、適用可能な規則を踏まえ、規律委員会はFIFAがこれから定める日付と場所で再戦を行う決定を下した」と発表した。

 南米予選で無敗の両国は、参加10か国中1位か2位での通過が決まっているが、再戦を含めて共に3試合を残している。同予選は上位4か国が直接カタール行きの切符を手にする。

 ANVISAによると、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に所属するクリスティアン・ロメロ(Cristian Romero)と当時所属していたジオヴァニ・ロ・チェルソ(Giovani Lo Celso)、アストン・ビラ(Aston Villa)のエミリアーノ・マルティネス(Emiliano Martinez)とエミリアーノ・ブエンディア(Emiliano Buendia)が入国時に「虚偽の情報」を提出したという。

 このアルゼンチンの4選手に対しFIFAは、国際マッチに関するプロトコルに従わなかったとして、2試合出場停止とする処分を科した。(c)AFP