■NYにいながらにして「世界一周」

 インスタグラム(Instagram)のインフルエンサーでフードブロガーのアンディ・ドーロ(Andy Doro)氏は2015年に「食の世界一周」という目標を立てた。ニューヨークにある世界の料理店をできるだけ多く食べ歩く計画だ。これまでに145の国や地域を制覇した。

「100まではとても簡単でした」とドーロ氏はAFPに語った。「140台で足踏みしていて、今は145です」。このうちのかなりの店がクイーンズにある。

 ドーロ氏は雪の積もったクイーンズを巡りながら、好みの店をいくつか案内してくれた。手始めはジャクソンハイツの中心部だ。

 この一帯はかつて、多くのコロンビア系移民を引きつけた。しかし、今では「南アジアやヒマラヤの国々…つまりブータンやネパール、バングラデシュからやって来た人々の一大集結地です」とドーロ氏は言う。

「ユン・カフェ(Yun Café)」という小さな店のオーナー、ユン・ナイン(Yun Naing)さん(25)は最近、ミャンマーから移住した。本場の味を守るため、祖国から茶葉やチリパウダーといった食材を輸入している。「ビルマ料理は特別です」とナインさん。「印象的な味がいろいろあります」 

 ジャクソンハイツ以外にも、クイーンズには魅力的な食文化が地域ごとに存在している。例えば、マンハッタンのチャイナタウン(Chinatown)に匹敵するとも言われるフラッシング(Flushing)の中華街もその一つ。ここでは、中国のさまざまな地方を代表する飲食店を楽しむことができる。(c)AFP/Ana FERNANDEZ