石灰岩の太鼓、「先史時代最高の芸術品」 大英博物館で初公開
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【2月11日 AFP】英国の大英博物館(British Museum)は10日、石灰岩に文様が彫られた約5000年前の「太鼓」を、来週から開催される「ストーンヘンジの世界(The World of Stonehenge)」展で初公開すると発表した。
紀元前3005年~前2890年ごろに作られたもので、実用的な楽器ではなく置物や魔よけだったとみられる。同様のものは他に四つしか存在が知られていない。
同展のキュレーター、ニール・ウィルキン(Neil Wilkin)氏は「過去100年の間に英国で発見された先史時代の芸術品として最も重要な一品」だと述べた。
大英博物館によると、太鼓は、英国とアイルランドで発見された同時代の遺物の中で最も精巧な装飾品の一つ。巨大な環状列石の古代遺跡ストーンヘンジ(Stonehenge)やその関連遺跡の出土品と様式が酷似しているという。
太鼓は2015年、ストーンヘンジから約380キロ離れたイングランド北部ヨークシャー(Yorkshire)のバートンアグネス(Burton Agnes)村付近で、3人の子どもの墓と一緒に見つかった。
子どもは互いに手を触れ合うかつないだ状態で埋葬されており、一番年長の子どもの頭のすぐ上にこの太鼓と、同じく石灰岩でできた球体、骨を磨いて作った棒が添えられていた。ストーンヘンジの中やその周辺でも同様の球体と棒が見つかっている。
これは、当時の英国からアイルランドにかけての社会が「距離が離れているにもかかわらず、芸術様式、そしておそらく信仰を共有していた」ことを示していると、大英博物館は説明している。(c)AFP