【2月10日 AFP】サッカーフランス代表DFのクル・ズマ(Kurt Zouma、27)が飼い猫を虐待する動画が流出した問題で、ズマが所属するイングランド・プレミアリーグのウェストハム(West Ham)は9日、同選手に「最高額の」罰金を科したと発表した。

 またズマは同日、スポーツ用品大手アディダス(Adidas)のスポンサー契約も失った。サプライヤー契約を結んでいたアディダスはコメントを発表し、「独自の調査が完了した。クル・ズマはアディダスの契約選手ではなくなった」と明かした。

 一方、ズマの2匹の猫は王立動物虐待防止協会(RSPCA)に保護された。

 警察と協力しながら捜査を指揮しているRSPCAは、ズマが猫を落としたり、殴ったり、蹴ったりする映像について「非常に腹立たしい」と述べている。

 動物に優しい国として知られる英国で反発が強まる中、ズマの刑事処分を求めるオンラインの署名活動には約20万筆が集まった。

 一般的なプレミアリーグの契約では給与2週分が罰金の最高額となっており、ズマには総額約25万ポンド(約4000万円)が科されると報じられている。

 すでにズマは自身の行動について謝罪したが、その後行われた8日のワトフォード(Watford FC)戦に出場し、同選手を起用したデビッド・モイーズ(David Moyes)監督には批判が集まっている。(c)AFP/John WEAVER