【2月9日 AFP】北京冬季五輪は9日、女子スノーボードクロス決勝が行われ、リンゼイ・ジャコベリス(Lindsey Jacobellis)が今大会の米国勢金メダル第1号となった。2006年トリノ五輪の転倒で批判を浴びたジャコベリスは、その経験のおかげで「ハングリーでい続けられた」という。

 トリノ五輪の同種目決勝でジャコベリスは、終盤までリードを保っていたものの、ゴール直前の最後のジャンプで「スタイルを出す」試みを失敗して転倒。逆転されて2位に終わった。

 36歳のジャコベリスは、先頭でレースをリードすると、2006年と同じ失敗を繰り返すことなく、満面の笑みを浮かべてフィニッシュラインを通過した。

 ジャコベリスは「みんな(2006年のことで)言いたいことを言い続ければいい。それは私という一人の人間を形成した。ハングリーでい続けさせてくれたし、この競技で戦い続ける力になった」とコメントした。

 スノーボード世界選手権(FIS Snowboard World Championships)で6度優勝しているジャコベリスだが、これまで五輪では金メダルに届かず、2010年バンクーバー冬季五輪と2014年ソチ冬季五輪では決勝に進出できなかった。

 大会5日目を終えて米国勢に金メダルがなかったのは異例のことだったが、ジャコベリスの金メダル獲得により、米国はメダルランキングでスロベニアの一つ下の10位につけた。(c)AFP