【2月7日 AFP】中国で、北京冬季五輪公式マスコットのパンダのグッズをなかなか買えないことに、人々がいら立ちを募らせている。大会の広報を務める趙衛東(Zhao Weidong)氏は6日、供給が需要に追いつかない状況だと認めた。

 今五輪は新型コロナウイルス対策の規制により、観戦が原則禁止されている。そのため多くの人にとっては、「氷ドゥンドゥン(Bing Dwen Dwen、ビンドゥンドゥン)」と名づけられたパンダの公式マスコットのグッズを手に入れることが、大会に最も近づくための手段となっている。

 しかし需要は供給を上回り、中国のメディアによれば、北京にある大型ショップには長蛇の列ができ、失望したファンが店を後にするという。

 大会組織委員会(BOCOG)の趙氏は、供給の問題は春節(Lunar New Year、旧正月)と五輪の時期が重なったことが原因だと説明。「春節のため今はまだ休日。工場で働く多くの人が休暇を取って故郷に戻っているため、ライセンス製品の供給はその影響を受けている」と明かし、「氷ドゥンドゥンの生産と供給の調整に努めている」と語った。

 中国のSNS上では、淘宝(タオバオ、Taobao)や天猫(Tmall)、京東(JD.com)といった人気通販サイトでグッズが売り切れているという不満の声が多く上がった。

 中国版ツイッター(Twitter)の「微博(ウェイボー、Weibo)」では同日、「一家に一つの(氷ドゥン)ドゥン」を求めるハッシュタグが2億1000万回の閲覧数を記録した。(c)AFP