【2月5日 AFP】サッカーイングランドFAカップ(FA Cup 2021-22)は4日、4回戦が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はチャンピオンシップリーグ(2部)のミドルスブラ(Middlesbrough FC)と1-1で迎えたPK戦に7-8で敗れ、まさかの敗退となった。

 PK戦はお互い全員が成功する神経のすり減るような展開となっていたが、最後はスウェーデン出身で10代のアンソニー・エランガ(Anthony Elanga)のシュートがクロスバーを越えて決着がついた。

 ミドルスブラの選手たちが敵地オールド・トラフォード(Old Trafford)で金星を喜ぶ中、PKを失敗したエランガは信じられないといった様子で頭を抱えていた。

 ジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)のゴールで前半に先制したユナイテッドは、議論を呼ぶ判定ながらマット・クロックス(Matt Crooks)の得点が認められて後半に追いつかれた。

 クロックスがネットを揺らした場面では、ダンカン・ワトモア(Duncan Watmore)がアシストする直前に手でボールをコントロールしたが、ゴールは認められた。

 試合後、ユナイテッドを率いるラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)暫定監督は、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に勝利を奪われたと主張した。指揮官は「失点を喫したが、なぜそれが認められたのか理解できない。彼は手でコントロールしていた」とコメントし、「相手が得点した瞬間、VARがこの得点を認めないであろうことは明らかだった」と続けた。

 ミドルスブラのクリス・ワイルダー(Chris Wilder)監督さえも「あれはすぐにハンドだと思った」と述べるなど、ゴールは取り消されると思っていたようだ。

 ワイルダー監督は「取り消されると思ったが、そうならず助かった。FAカップは健在!」と話した。

 前半にはクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のPK失敗もあったユナイテッドは、ビジャレアル(Villarreal CF)に敗れた昨シーズンのヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)決勝を含め、直近8度のPK戦で7度敗れている。(c)AFP