【2月4日 AFP】インド北東部アルナチャルプラデシュ(Arunachal Pradesh)州の中国との国境地帯で、インド人少年が中国軍部隊に9日間にわたって拘束され、拷問を受けた。父親が3日、明らかにした。

 拘束されたのは17歳のミラム・テロン(Miram Teron)さんで、狩りの途中、中国人民解放軍(PLA)に捕らえられた。後ろ手に縛られ、目隠しをされて同軍の駐屯地まで歩かされたという。

 駐屯地では蹴られたり電気ショックを加えられたりした。

 父親は「ミラムの手にはまだ手錠の痕が残っている。衰弱してショック状態にある」と述べた。

 インド外務省のアリンダム・バグチ(Arindam Bagchi)報道官は3日の記者会見で、少年の拘束について中国側に苦情を申し立てたと明らかにした。

 インド軍は拷問には触れず、少年の身柄は1月27日に引き渡されたとしている。

 同軍は先週、「(ミラムさんは)元気で、帰国を喜んでいる」と発表。身柄引き渡しは平和の維持につながるとして、中国側に謝意を示していた。(c)AFP