【2月3日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)出場のため提出した新型コロナウイルスの検査証明書について、正当性を疑問視する報道が出た件で、セルビア当局は2日、ジョコビッチが出した書類は正当との認識を示した。

 世界ランキング1位のジョコビッチは先月、ワクチン未接種を理由にオーストラリアから国外退去となり、全豪オープンに出場できなかった。

 もともとは大会数週間前に実施されたPCR検査で陽性だったことを条件に、全豪オープン側からワクチン接種の免除を受けていたが、英BBCは先日、そもそもジョコビッチの証明書には「不可解」な点があったとする調査を発表。証明書に記されたシリアル番号は、同時期に作られた他の証明書の番号とずれていると指摘した。

 BBC以外の報道機関も同様の疑念を投げかける中、これまでセルビア側は直接言及してこなかった。

 だが検察はこの日、保健省による調査の結果、検査に不正があったことを示す証拠はなかったと発表。「ノバク・ジョコビッチは複数回検査を受け、12月16〜22日の検査結果は正当だと確認された」とした。(c)AFP