【2月3日 AFP】インド洋の島国モーリシャス付近を2日、サイクロン「バチライ(Batsirai)」が通過し、少なくとも7500世帯が停電した。ただ、直撃は免れたため、重大な被害は出なかった。

 バチライは、大雨と風速約33メートルの風を伴い、モーリシャスから130キロ圏内を通過。首都ポートルイスでは最大瞬間風速約42メートルを記録した。

 モーリシャスの南西約230キロに位置するフランス領レユニオン(Reunion)島では、バチライが夜にかけ通過するとの予報を受け、警戒態勢が敷かれた。

 モーリシャスでは公共交通機関は運休となり、商店・銀行は閉店、飛行機や船も運航を停止した。強風により倒れた木が送電線を直撃し、少なくとも7500世帯が停電した。電話も不通となったが、回線網への物理的な損傷はほとんどないとみられている。

 プラビン・ジャグナット(Pravind Jugnauth)首相は国営テレビで、「幸運なことにバチライはモーリシャスからやや離れたコースを取り、直撃しなかった。大きな被害はなかった」「早期の正常化に努める」と述べた。(c)AFP