【2月3日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のワシントン・フットボールチーム(Washington Football Team)は2日、新チーム名が「ワシントン・コマンダーズ(Washington Commanders)」に決定したと発表した。同チームは、人種差別的な意味合いを持つとして批判を浴びていた旧名「レッドスキンズ(Washington Redskins)」を2020年に廃止し、以降は仮名称を使っていた。

 同チームのジェイソン・ライト(Jason Wright)会長は新名称について、「90年の歴史を持つチームにふさわしい重みと意味を持った名前」とし、「ファンにも広く共感してもらえた」と述べた。

 同チームは1932年、ボストン(Boston)で「ボストン・ブレーブス(Boston Braves)」として創設されたが、翌年にレッドスキンズと改名。37年に本拠地を首都ワシントンに移した。

 レッドスキンズの名称と、米先住民の戦士の横顔が描かれたチームのシンボルは、ファンや先住民から批判を浴びるようになったが、ダン・スナイダー(Dan Snyder)オーナーは当初、使い続ける構えだった。

 しかし2020年、黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが白人警官から暴行を受けて死亡した事件をめぐる抗議活動の余波で、チームやNFLのスポンサー各社は、改名しなければ支援を打ち切ると表明。一部の商店は、レッドスキンズのグッズを店頭から撤去した。

 こうした圧力を受け、同チームは旧名を「引退」させることを決定。直近の2季は、新名称を検討する間の仮名称としてワシントン・フットボールチームを使用していた。(c)AFP/Jim SLATER