【7月24日 AFP】米大リーグ(MLB)のクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)は23日、米先住民グループなどから人種差別的だと抗議されていた球団名を「ガーディアンズ(Guardians)」に変更することを明らかにした。

 米俳優のトム・ハンクス(Tom Hanks)さんがナレーションを務める動画で、インディアンスは1915年から1世紀以上使用してきた球団名を取り下げると公表した。名称変更は、2021年シーズン終了後に適用されるという。

 米国では最近、プロスポーツや大学スポーツのチームが、名称やロゴが攻撃的だとする世間からの圧力に屈するケースが続いている。

 米国内で人種差別や不平等に対する関心が高まる中で、これまでにレッドスキンズ(Redskins)やサベージズ(Savages)、レッドメン(Redmen)といったチーム名が改称された。

 インディアンスは昨夏、球団名変更の可能性について地域社会のメンバーや米先住民グループと協議していくと発表。同12月には正式に「インディアンス」の名称を外すと表明し、新しいニックネームを模索していた。

「ガーディアンズ」は地元の歴史を反映した呼称で、クリーブランド(Cleveland)市内の橋の両側にそびえる「ガーディアンズ・オブ・トラフィック(Guardians of Traffic)」と呼ばれる建造物に由来している。

 チームカラーはこれまでと同じで、新しいロゴは同建造物の一部を取り入れたデザインとなっている。

 米先住民グループは、今回の名称変更を歓迎している。(c)AFP