【2月2日 AFP】(更新)西アフリカ・ギニアビサウの首都ビサウの政府庁舎付近で1日、長時間にわたって銃声が聞かれた。現地のAFP記者が確認した。西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は「クーデターの試み」が起きたとして非難した。

 政府庁舎は重武装した集団に取り囲まれた。ウマロ・シソコ・エンバロ(Umaro Sissoco Embalo)大統領とヌノ・ゴメス・ナビアム(Nuno Gomes Nabiam)首相はこれに先立ち、閣議出席のため政府庁舎に入っていたとみられている。周辺では人々が逃げる姿も見られ、地元の市場や銀行は閉鎖。兵士を乗せた軍用車両が路上を走行した。

 ギニアビサウは1974年に独立して以来、軍事クーデターが4度起きている。最後のクーデターは2012年で、14年には立憲政治への回帰を宣言したが、政情は安定せず、軍が大きな影響力を保持していた。

 ECOWASは声明で、「クーデターの試みを非難する」と表明。兵士に兵舎へ戻るよう呼びかけた。国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は「ビサウでの激しい戦闘の情報に対し、深い懸念を表明する」と述べ、戦闘の即時終結と民主制の尊重を訴えた。(c)AFP