【2月1日 AFP】フランス当局は1月31日、夏に観光客が押し寄せるため侵食の危険が高まっている南部マルセイユ(Marseille)近郊の入り江について、来春から試験的に入場制限を行うと発表した。

 入場制限の対象となる、高い崖と青い海で知られるシュジトン(Sugiton)は、カランク国立公園(Calanques National Park)の人気観光地の一つで、ハイシーズンには1日約1500人が訪れる。

 試験では、1日の入場者数を200または300人に制限し、無料のオンライン予約サイトを開設する。遅くても7月15日から8月15日の間には本格的な運用を始める予定。

 自然保護官が浜への出入り口で許可書を確認するほか、抜き打ち検査も行う。こうした措置は同国の国立公園では初めてとなる。

 シュジトンでは最近、植物への被害を抑えるために設置された歩道ではなく、植物を踏みつけながら坂を下って浜辺へ向かう人が増えている。

 公園の広報担当者はAFPに、「岩場だけではなく、土の部分もあり、侵食の危険は現実的だ。特に松の木の根が露出し、損傷する恐れがある」と語った。(c)AFP