【2月1日 AFP】昨夏に行われたサッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)の試合中に心停止で倒れたデンマーク代表MFのクリスティアン・エリクセン(Christian Eriksen)が31日、ブレントフォード(Brentford FC)と契約を結び、イングランド・プレミアリーグへの復帰を果たした。

 イタリアではICD(植え込み型除細動器)を装着した選手のプレーは認められていないため、エリクセンは昨年12月に双方合意の上で同国セリエAのインテル(Inter Milan)との契約を解除していた。

 しかしプレミアリーグにはそういった規則が存在しないため、かつてトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)で活躍したエリクセンは、インターナショナルクリアランスが下りることを条件に今季限りの契約でブレントフォードに加入することになった。

 オランダ1部・エールディビジの古巣アヤックス(Ajax)でリザーブチームの選手と練習をしていた29歳のエリクセンは、プレーがしたくてうずうずしていると明かした。

 ブレントフォードがツイッター(Twitter)に投稿した映像の中で、エリクセンは「やあ皆さん、クリスティアン・エリクセンだ」と話しかけると「ブレントフォード・フットボールクラブと契約したことを発表できてうれしい。スタートを切るのが待ちきれないし、すぐ皆さんに会えることを願っている」と続けた。

 指導者として駆け出しだったころ、U-17デンマーク代表でエリクセンを指導したブレントフォードのトーマス・フランク(Thomas Frank)監督は、ワールドクラスの選手をクラブに連れてくる「信じられないような機会」だとして、同胞の選手を歓迎した。

 4連敗で14位に沈むブレントフォードだが、降格圏とは8ポイント離れている。(c)AFP/John WEAVER