【1月31日 AFP】アフガニスタンの元政府関係者や治安要員、外国軍の協力者ら100人以上が、イスラム主義組織タリバン(Taliban)による殺害や強制失踪などの対象になったとみられるとの報告書を、国連(UN)がまとめた。

 AFPが30日に事前入手した報告書には、タリバン暫定政権による深刻な人権侵害が記載されている。アフガニスタンでは政治的動機に基づく殺害のほか、女性の権利や抗議の権利が制限されている。

 報告書は「元政府関係者や治安要員、外国軍の協力者への恩赦が発表されたにもかかわらず、国連アフガニスタン支援団(UNAMA)には、こうした人々の殺害や強制失踪などの信頼できる報告が寄せられ続けている」と記している。

 タリバンがアフガニスタンで実権を掌握した昨年8月15日以降にUNAMAが受けた報告は100件を超えるという。また、こうした殺害の3分の2以上が「事実上の当局もしくはその関係先による超法規的殺人」だったとしている。(c)AFP