【1月31日 AFP】スウェーデンやデンマークなど北欧諸国に先週末、暴風雨「マリク(Malik)」が襲来し、少なくとも1人が死亡した。各国当局や電力会社によると、道路が冠水した他、停電が発生した。

 デンマーク警察によると、同国中部で78歳の女性がドアを開けたところ、強風にさらわれ死亡した。

 スウェーデン、デンマーク両国の気象局は高潮・洪水警報を出し、夜間の強風に注意を呼び掛けた。

 両国をつなぐ全長7.8キロのオーレスン(Oresund)橋は29日夜から翌朝まで通行止めとなった。

 スウェーデン南部マルメ(Malmo)の救急当局は30日、超高層ビル「ターニング・トルソ(Turning Torso)」の外壁の一部が強風ではがれ落下する恐れがあるとして、住民に近寄らないよう警告した。

 現場で撮影された映像からは、木が倒れ、建設用クレーンが横転して小屋が押しつぶされた様子が確認できる。

 電力会社エーオン(E.ON)とバッテンフォール(Vattenfall)によると、同国南・中部の広い範囲で停電が発生した。(c)AFP