【2月6日 AFP】保守的な王国サウジアラビアのレストランが、来店客にユニークな体験を提供している──ゾンビや吸血鬼と一緒にテーブルに着き、頭蓋骨や血が付け合わせになった料理を味わえるのだ。

 首都リヤドの歓楽街にあるレストラン「シャドーズ(Shadows)」では、食事をしながら、おどろおどろしいコスチュームに身を包んだスタッフによるショーを楽しむことができる。

 ある20代の女性は「笑って楽しもうと思って来たのですが、(中略)雰囲気も演出も本当に怖いです」と述べ、食欲をなくしてしまったと話した。

 家族連れで来たという男性(45)は、「リヤドで新しくてわくわくすることがないか、いつも探しています」と語り、「レストランに来てもこれまでは、食べて、おなかいっぱいになって、会話をして帰るだけだったが、ここでは食べて、楽しめて…そして怖い思いもできます!」と続けた。

 サウジでは、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)の下、観光ビザの発給など抜本的な改革が行われている。これまで、サウジの人々は娯楽を求めて国外に出ていたが、映画館の解禁やコンサートでの男女同席の許可など、社会的な変化によって活気が出てきている。(c)AFP/Haitham El-Tabei