【1月30日 AFP】ドイツ連立与党の緑の党(Greens)は29日、新たな共同党首に女性のリカルダ・ラング(Ricarda Lang)氏(28)と、イラン出身で外交政策を専門とするオミット・ノウリポアー(Omid Nouripour)氏(46)を選出した。緑の党は昨年12月に発足した連立政権で16年ぶりに与党入りした。

 18歳で緑の党に加入したラング氏は、2019年から副党首と女性問題に関する党の広報責任者を務め、昨年の連邦議会(下院)選で初当選。母子家庭で育ち、政界入り前には虐待を受けた女性の保護施設でソーシャルワーカーとして働くために法律の勉強をしていた。

 両性愛者であることを公表しており、オンラインで受けたヘイトスピーチに刑事告訴で対抗している。

 ノウリポアー氏は1975年にイランの首都テヘランで生まれ、88年に家族で渡独。下院議員歴は15年で、外交政策に関する討論で名をはせた。

 大のサッカーファンで信心深いイスラム教徒として知られ、多文化主義を掲げた気さくな人柄で人気を集めている。(c)AFP/Deborah COLE