【1月30日 AFP】米東部は29日、ここ数年間で最大級の暴風雪に見舞われ、ニューヨークやボストン(Boston)といった東海岸の主要都市も、猛吹雪で視界が利かない状態となった。交通の混乱や停電などで約7000万人に影響が出ている。

 米国立気象局(NWS)は同日、低気圧が急速に発達して「爆弾低気圧」となったと発表した。特にニューヨーク、マサチューセッツ両州では大雪となり、夕方までに61センチの積雪を観測。マサチューセッツ州では、9万5000世帯以上が停電した。

 寒波は南部フロリダ州にまで到達し、NWSは「イグアナ落下」注意報を出した。イグアナは気温が急激に下がると一時的に動けなくなり、木から落ちることがある。

 東海岸では2夜連続で吹雪に視界が奪われる「ホワイトアウト」が発生する恐れがあるとして、住民に不要不急の外出を控えるよう呼び掛けがあった。北東部ニューイングランド(New England)地方では30日も大雪が続く見込み。

 ニューヨーク州ロングアイランド(Long Island)では、女性1人が車内で死亡しているのが除雪作業員に発見された。ニューヨークのセントラルパーク(Central Park)では約19センチの積雪となり、鉄道・地下鉄は一部路線で運休している。

 ニューヨーク、ニュージャージー、メリーランド、デラウェア、バージニアの5州は、全域または一部地域に非常事態を宣言した。(c)AFP/Joe Prezioso with Ed Jones in New York