【1月29日 AFP】国連(UN)は28日、中国の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)での人権状況に関する報告書について、北京冬季五輪前に公表しない方針を明らかにした。

 中国が同自治区での人権侵害疑惑から注意をそらすために北京五輪を利用することが懸念される中、米議員らは先週、報告書を至急公表するよう要請。複数の人権団体も同様の声を上げていた。

 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のルパート・コルビル(Rupert Colville)報道官は昨年12月中旬、報告書を「数週間以内」に公表予定としていたが、今月28日、「(報告書が)北京五輪開幕前に公表されないのは確実だ」と記者団に述べた。(c)AFP