【1月27日 AFP】ドイツは26日、ロシア軍侵攻の懸念が高まるウクライナに対し、武器ではなくヘルメット5000個を供与すると発表した。ドイツは対立をあおるとして、ウクライナへの武器供与を拒否している。

 ドイツのクリスティーネ・ランブレヒト(Christine Lambrecht)法務相は、ウクライナへの連帯を示す「非常に明確なシグナルだ」と述べた。

 一方、ウクライナの首都キエフのビタリ・クリチコ(Vitali Klitschko)市長は独日刊紙ビルト(Bild)に対し「言葉を失った」と失望を示した。

 クリチコ氏は「われわれが対峙(たいじ)しているのが装備の整ったロシア軍で、いつ侵攻が始まってもおかしくないことを理解していない」とドイツを批判。「ヘルメット5000個なんて冗談もいいところだ」「次は何を送るつもりだ? 枕か?」と皮肉った。

 ドイツ国内からも批判の声が上がり、ソーシャルメディアでは2019年の自転車用ヘルメット普及啓発キャンペーンの画像とスローガン「見た目はくそだが命を救う」を使ったミームが拡散した。(c)AFP