ギリシャで大雪、交通まひ 政府と当局への批判強まる
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【1月26日 AFP】ギリシャは今週、大雪に見舞われ、自動車道で数千人に影響する大規模な立ち往生が起きている。交通がまひして3日目を迎えた26日には、政府や当局に対する批判が強まった。
首都アテネ周辺では、雪で動けなくなり運転手が放置した何百台もの自動車の移動に当局が苦心している。
国内各紙は「失態」や「雪に埋もれた政府」と報じ、政府寄りの日刊紙でさえも「不手際で混乱」と表現した。
24日の大雪が原因で、アテネの10以上の地区で停電が発生。依然通行できない場所もあり、26日になっても復旧作業が続いている。
25日には、立ち往生した運転手約3500人の救出活動に当たる警察と消防を支援するため、軍が派遣された。
政府は補償として、立ち往生に巻き込まれた運転手に2000ユーロ(約26万円)、アテネ北部の駅で足止めされた乗客には1000ユーロ(約13万円)を支給すると発表した。
25日には北部テッサロニキ(Thessaloniki)で、ホームレスの男性が心臓発作により死亡。寒さが原因とみられている。
アテネ国際空港(Athens International Airport)にも影響が出ており、26日も主に国内線30便以上の運航が欠航になる見通し。(c)AFP