【1月26日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)は26日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は第11シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)を6-3、6-4、6-2で下し、大会通算3度目の4強入りを果たした。

 チチパスは今大会でも屈指のプレーを披露し、2時間6分でシナーを撃破。準決勝では第2シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)と第9シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)の勝者と対戦する。

 世界ランキング4位のチチパスはロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)での一戦で、シナーの最初のサービスゲームをブレークして主導権を握ると、その後も流れを渡さない見事なパフォーマンスを見せた。

 チチパスは「謙虚な気持ちにかなり助けられた。コート上でとても優れている選手と対戦することは分かっていた」と振り返った。

「自分のベストショットに集中することで、思った以上の結果を出せた。コートに立って、観客の声援を受けるのは本当に信じられない」

 第2セット序盤には、雨のためにスタジアムの屋根が閉じられて状況が変化したものの、チチパスの勢いは止まらなかった。

「それも試合の一部。自分が正しい方向に進んでいることは分かっていた。コンディションは少し変わったかもしれないが、自分の心も少し変わった。適応しようとして、それがうまくいった」

 昨年の全仏オープンテニス(French Open 2021)で決勝に進出しているチチパスは、再開後も堂々としたプレーを見せて30本のウイナーをたたき込むと、シナーを4度ブレークした。(c)AFP