【1月26日 AFP】米国野球殿堂(Baseball Hall of Fame)は25日、今年の投票結果を発表し、大リーグ(MLB)のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)で活躍したデビッド・オーティス(David Ortiz)氏が殿堂入りを果たした。一方でバリー・ボンズ(Barry Bonds)氏とロジャー・クレメンス(Roger Clemens)氏は最後のチャンスとなった今年も落選した。

 全米野球記者協会(BBWAA)の記者による投票で、オーティス氏は77.9パーセントの票を集め、殿堂入りの条件である75パーセントを上回った。今季の殿堂入り選手はオーティス氏のみとなった。

 オーティス氏はレッドソックスでワールドシリーズを3回制覇し、オールスターゲームには10回選出。歴代17位となる通算541本塁打を放った。

 オーティス氏が資格取得1年目で選出された一方で、ボンズ氏とクレメンス氏は資格保有の最終年となる10年目の今年も選出されず、わずかに残っていた望みも消滅した。

 サンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)で大リーグ歴代1位となる762本塁打を記録したボンズ氏と、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)でエースとして君臨したクレメンス氏は、どちらもステロイド疑惑を理由に記者たちから敬遠されているとの見方が強い。(c)AFP