【1月27日 AFP】米国野球殿堂(Baseball Hall of Fame)は26日、今年の投票結果を発表し、大リーグ(MLB)で活躍したバリー・ボンズ(Barry Bonds)氏やロジャー・クレメンス(Roger Clemens)氏が再び落選となり、2013年以来8年ぶりに該当者なしとなった。

 全米野球記者協会(BBWAA)による投票で、MLBの歴代最多本塁打記録を持つボンズ氏とニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)でエースとして活躍したクレメンス氏は75パーセントの得票率に届かず、資格取得1年目から9年連続で選外となった。

 両氏が落選し続けているのは、ステロイド疑惑が理由だと広く信じられている。

 248票を集めたボンズ氏の得票率は、殿堂入りに必要な75パーセントに遠く及ばない61.8パーセントで、クレメンス氏は247票で同61.6パーセントだった。

 ワールドシリーズで3度優勝した経験を持つ元投手のカート・シリング(Curt Schilling)氏は最多となる285票を獲得したが、得票率71.1パーセントとわずかに届かなかった。

 何もなければ殿堂入りが確実視されていたはずのシリング氏だが、人種差別や不寛容を非難された過去の騒動により、票を集めるのに苦戦している。

 最近では、今月初めに米連邦議会議事堂に乱入したドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の支持者を擁護する内容をツイッター(Twitter)に投稿していた。

 デレク・ジーター(Derek Jeter)氏やラリー・ウォーカー(Larry Walker)氏ら2020年に殿堂入りを果たした人の式典は、7月25日に米クーパーズタウン(Cooperstown)で開催されることになっている。昨年予定されていた式典は、新型コロナウイルスの感染拡大で延期になっていた。(c)AFP