【1月25日 AFP】5世紀のビザンツ(Byzantine)帝国時代の教会が24日、3年の修復期間を経て、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で一般公開された。ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は、「兄弟宗教のキリスト教徒」を受容している証しだとうたっている。

 広さ約800平方メートルの教会と修道院の遺構は、1997年にガザ地区北部ジャバリア(Jabalia)で見つかった。

 ハマスによると、教会の床には動物や狩りの様子、ヤシの木などが描かれた「珍しい」モザイク画が施されている。このモザイク画は、新たに設置された木造の通路から眺めることができるようになった。

 ガザ地区のキリスト教徒の数は減少傾向にある。特にハマスの実効支配が始まった2007年以降は多くがガザから出て行った。

 ガザ地区の教会関係者によると、2007年より前には7000人いたキリスト教徒は現在、わずか1000人ほどになっている。

 ガザ公共事業当局のイッサム・ダーリス(Issam al-Daalis)氏は教会の修復について、ハマスが「兄弟宗教のキリスト教徒」を「ガザに受け入れている」証しだと語った。(c)AFP