【1月25日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)は24日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は4-6、6-4、4-6、6-3、6-4で第20シードのテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)との3時間23分にわたる死闘を制し、準々決勝に進出した。

 ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で夜中にまで及んだ一戦で、世界ランキング4位のチチパスは19本のサービスエースを記録したほか、最終セットの第9ゲームでは相手のボレーがネットにかかるミスを誘発するなどして3度のブレークに成功し、セットカウント1-2の劣勢から逆転勝ちを収めた。

 ジュニア時代からしのぎを削っているフリッツとの、ツアーでの直接対決を3勝負けなしとしたチチパスは、「壮絶な試合だった。きょうはコートで全てを出し尽くした。自分の戦いぶりと、接戦の場面や勝負どころでの安定感を自分でも心から誇りに思う」と勝利をかみしめていた。

「体力勝負になると分かっていた。とにかく食い下がって自分の仕事し、もう少し我慢するように自分に言い聞かせ続けていたのが最後に報われた」 

 全豪オープンでは2度4強入りを果たしながらも、四大大会(グランドスラム)のタイトルはまだ一度も手にしたことがないチチパスは、大会通算3度目の準々決勝で第11シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)を迎え撃つ。

 シナーは同日の4回戦で、第32シードのアレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)を7-6(7-3)、6-3、6-4のストレートで下した。(c)AFP